発祥した地方による違い

アルザス料理など

一言でフレンチと言っても、発祥した地方によって特色が違います。
アルザス地方のものは様々な野菜や白ワインが使われています。
代表的なのはシュークルートという塩と香辛料で漬け込んで発酵させたキャベツを白ワインで煮込んだ家庭料理です。
ガチョウや白身の魚と一緒に煮込むこともあります。
ブルゴーニュ地方のものは旨味を引き出すためにじっくり煮込んだものです。
ブッフ・ブルギニョンという牛肉を煮込んだ料理などがあります。
マッシュポテトやバターライスを添えて、ハヤシライスのように食べましょう。
コック・オーヴァンという豚肉、野菜、赤ワインを使った料理やエスカルゴ料理もあります。
白ワインやチーズをたっぷり使ったフレンチとして有名なのはサヴォワ地方のものです。
ポテトやハムにチーズをつけて食べるラクレットという料理があります。

デザート

フレンチのデザートの特色も発祥した地方によって違います。
ピカルディー地方の生地にハムを包んでチーズやクリーム、塩などをかけたクレープのようなフィセルは古くから作られているものです。
日本のクレープはフランスのピカルディー地方のものと異なるフルーツやチョコレートなどを包んでクリームをかけたものなので主食にはなりませんが、ピカルディー地方のものは主食として食べられます。
デザートではありませんが、ポテトが好きな人はオーヴェルニュ地方のアリゴというおもしろいものを食べてみましょう。
マッシュポテトとチーズを練って作ったアリゴは美味しいですし、食べる時にマッシュポテトが糸を引いて伸びる見た目も非常におもしろいです。

プロヴァンス料理など

フレンチの料理はまだまだあります。
ノルマンディー地方のものはフレンチの中でも特に美味しいです。
仔牛のソテーーなどが人気です。
プロヴァンス地方のものはどの世代の人にも好まれるものでしょう。
ラタトゥユというナス、ピーマン、トマトなどをオリーブオイルで炒めて野菜の旨味と甘味を引き出したものは子供にも大人にも人気があります。
南部のプロヴァンス地方は自然がとても豊かな地域であるために、このような料理が作られるようになったのでしょう。

バスク料理と呼ばれるピレネー山脈の周辺に住む民族のバスク人が作る料理の名前も日本で聞くようになりました。
これはフランス料理とスペイン料理の要素があるものです。
他にラングドック地方の海や山の幸を使った料理などがあるのですが、これは川魚やキノコ、乳製品などが使われているものになります。

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