素材とソースの違い
ヨーロッパを代表する料理であるフレンチとイタリアンの違いを説明できるでしょうか。
後者は素材を生かした料理ですが、前者は素材をソースで引き立てる料理です。
また、後者に使われるソースはオリーブオイルやバルサミコなどシンプルなものですが、前者のソースは手間をかけて作ったものになります。
バターを使うこともあります。
ソースの他にもフレンチとイタリアンは色々な違いがあり、例えば前者はパンですが、後者はパスタです。
前者は先ず魚料理が出され、次にシャーベットのようなソルベという物が出されます。
ソルベは魚料理の口直しに食べる物です。
そして、肉料理が登場し、最後にフルーツ、コーヒー、一口大と小さなケーキです。
後者は国旗の3色で彩られることが多く、 肉を赤、チーズを黄、野菜を緑とします。
パスタ料理の次に肉料理か魚料理が出され、サラダ、チーズ、デザートと続きます。
甘いデザートで食事を締め、口直しに苦いコーヒーを飲んでください。
チーズはコースに含まれていないこともあります。
前者は何種類もの魚介類が使われた料理が多いですが、後者は植物系が使われた料理が多いです。
マナーの違い
フレンチとイタリアンのマナーも違います。
後者はフォークの背中に料理を乗せて食べますが、前者の料理フォークの背中に乗せて食べてはいけません。
また、前者はフォークを右の手に持ち替えても構いませんが、後者ではマナー違反です。
料理を食べている時のマナーも違います。
後者はスープを手前から奥にスプーンを運ばせながら飲み、量が少なくなったら、スープ皿の手前の方を浮かせて飲みやすくしますが、前者の場合はその行為がマナー違反になってしまいます。
スプーンを奥から手前へ運ばせながら飲み、量が少なくなったらスープ皿の後ろの方を浮かせて飲んでください。
料理を食べ終わった後のマナーに関しては、前者の場合は3時の方向にフォークやナイフの柄が来るように置きますが、後者の場合は縦に置きます。
大きな違い
フレンチの原型はイタリアンですが、この2つの料理の素材やソース、マナーは違います。
ただ、最近ではライトなソースをかけただけの素材を生かしたフレンチもありますし、反対に手間をかけて作ったソースのイタリアンもあります。
前者は何年か修行を積んだシェフが作る本格的な料理、後者はお母さんが作る家庭的な料理というのが一番の違いかもしれません。
後者は地域色が強く、前者はそれほど強くないことも大きな違いです。